「涼宮ハルヒの弦奏」東京フィルハーモニー交響楽団クラシックコンサート レポート

2009年04月29日、久しぶりのクラシックコンサートだぜー(挨拶
イベント詳細については、コチラを参照。

と、いうわけで今日は新宿うろついてました。
場所は東京厚生年金会館という、新宿線新宿三丁目駅から徒歩5分の会場。
JR新宿駅からテクテクとオーディオユニオンやダイナミックオーディオに寄りながら歩いて会場に向かったのですが、道中、静岡銀行の支店があったり(何故新宿?)、びっくりドンキーではなく、丼ぶりドンキーなる店があったりして、知らない街ってのは面白い。

会場には開場10分前位に到着しました。
もの凄い人だかりで道中ダフ屋が寄ってきたりしましたね。後で知りましたが、昼間は更に路上で声優さんのプロマイド写真とかを違法販売してた人達もいたみたい。
会場周辺に三々五々、結構なグループが出来てるわけですが、殆どはビルの影にある壁面に沿って長い列を作らされてました。
全席指定なのにだよ?
並ぶのも馬鹿らしいので15分ほどぶらりと周辺を歩いてみたり。
入場が開始されるも、ちょっと戸惑ってる様子。見てみると、手荷物チェックやってる…
クラシックのコンサートでは、まずありえねぇ(w
会場内に入るも、指定席ですので、まずはプログラムを購入しに売店へ。
行列が出来ており、1階から3階まで誘導される。
スムーズに購入。というより、HPで紹介のあったグッズはCDやDVDも含め、全て13〜16時のチケット持ってない人向けの物販時間に完売してたからレジの回転が速かった。
イベント限定のTシャツとかは、僕が着たら明らかにパッツンパッツンになりそうだったんで、興味があったけど、購入対象から外してましたので、僕は構わなかったんですが、周りは凄い反応でしたね。
結局、売店で予めHPで販売告知してた商品の中で売ってたものはプログラムのみ。そりゃスムーズに購入できるはずだわ。
中にはレジまで来て、え?無いの?という顔をして、「んな高いプログラムなんか要らねぇよっ」て立ち去る人もいましたね。
確かにこのペラさで2100円はどうかと思いますが、記念品として僕は買う人です。

改めまして、今晩のイベント概要。

涼宮ハルヒの弦奏
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮 Philip Chu
ヴァイオリン 由良浩明
ピアノ 本田聖嗣
ゲスト 涼宮ハルヒ(平野 綾)、長門有希(茅原実里)
司会 谷口(白石 稔)、国木田(松元 恵)
SOS団仮団員(解説) 神前 暁(ハルヒ関連の作曲家)

プログラム内容

第一部

Performance
01. 恋のミクル伝説
MC
02. いつもの風景〜激烈で華麗なる日々
03. 最強パレパレード
MC
04. 非日常への誘い〜悲劇のヒロイン〜ビーチバカンス
MC
05. 好調好調〜みくるのこころ〜小さくても素敵な幸せ〜おいおい〜コミカルハッスル
MC
06. 冒険でしょでしょ?(平野 綾)
07. 交響曲第7番ハ長調作品60「レニングラード」第一楽章より
MC
〜休憩15分〜
第二部

MC
08. 素直な気持ち〜ある雨の日〜ハルヒの想い
09. ザ・ミステリアス?朝倉涼子の真実〜冬の足音
MC
10. Lost My Music(平野 綾)
11. SOS団始動!〜何かがおかしい
MC
12. 雪、無音、窓辺にて。(茅原実里)
13. のどかな商店街〜ユキ登場〜ピンチっぽい〜ミクル変身!そして戦闘!〜大団円
MC
14. ハレ晴レユカイ
アンコール
MC
15. God knows...(平野 綾)
終演

なお「〜」部分は前後で違う曲ですが、繋げて1曲として演奏されました。場面によってはトランペットとチェロで「みっくるんるん♪」と間に入れてから次の曲に繋ぐという技も披露してくれました。

なお、僕の席はステージ正面の中央ブロックの中央部分から数列ステージ寄りの大変良い席。とても堪能しました。
そして、今晩の感想を一言で言うなれば、「アレンジャー(編曲家)さん凄えぇぇ!」ということです(w

勿論、東京フィルハーモニーの皆様方も大変すばらしい演奏でした。
しっとりと、流れるように演奏されるバイオリン、縁の下の力持ちのごとく周囲の空間を作るヴィオラ、力強く流れるコントラバス、タイミングが絶妙なシンバルやトランペット、要所要所で存在感をアピールするように爪弾かれるハープ、等々、書ききれるものではありませんが、やっぱ生演奏は違いますね。

それでも流れてくるのは、「みっくるんるん♪」なわけですが(笑
当然、普通の「みっくるんるん♪」ではなく、豪華で濃密で艶っぽい「みっくるんるん♪」なわけです。

それにしても凄くMCが多かったですね。
また、指揮のPhilip Chuさんも良いパフォーマーでした。

パフォーマンスについて
1) 最初に拍手とともにフィリップさんが出てきて、いざ演奏しようとしたら、魔女のコスプレをした茅原さんが出てきて、魔法のステッキを指揮棒代わりに使えと強要。
フィリップさんは、遠くの人にも分かるように頭を掻いてマジですかい?みたいなパフォーマンスをし、茅原さんがぐるぐると魔法のステッキを眼前で回転させて、フィリップさんをステッキを使うように暗示をかける、という、ちょっとしたパントマイムが行われ、結果、フィリップさんが魔法のステッキで指揮を取りました。
2) MCが終わり、冒険でしょでしょ?を平野さんが歌う段になったんですが、フィリップさんが中々出てこないので、袖裏にフィリップさんを呼びに行き、ハルヒ声で罵倒しつつ、さっさと始めるよう、フィリップさんをステージ方向に突き飛ばしました。
3)MC中は普通にしゃべってたんですが、茅原さんが「雪、無音、窓辺にて。」を歌う際に、有希を演じてました。
先の平野さんは指揮者フィリップさんの隣(ステージほぼ中央)で歌ってたんですが、茅原さんは舞台の左端のMCをしていた地点から動かず、フィリップさんが手を振って「お〜い分かってる?」みたいなジェスチャーをしました。
しかし、それでも動かないので茅原さんの手首を掴んでステージ中央まで連れていき、そこで改めてマイクを口の前に持って歌うんだよ?とフィリップさんから身振り手振りで指示を受け、ようやく演奏開始となりました。
曲後、有希ですから、その場を動いて立ち去るとかいうことはせず、ずっと立ってました。
フィリップさんが次の楽譜を広げて、横を見、「何でまだアナタいるのですか?」みたいな顔をして、これまた手首を掴んで誘導の後、ご退場。
その他、LostMyMusicを歌うときには、「フィリップなかなかやるわね。団員にスカウトしようかしら」、と団長が言って場内を沸かせました。
これらは、ちょっとしたパントマイムですが、場内を和やかな雰囲気にするのには最適でした。何より、クラシックコンサートになじみの無い人でも容易に楽しめましたね。

今回は、クラシックに馴染みがあるか否かの両極端な人々が会場にいて、端で見ていて興味深かったです。
レニングラードが演奏されてる時に近くで寝てた人もいましたしね。
一応書いておきますが、コンサートで「アンコール!アンコール!」と叫んだり、プロレス観戦中に足元の床をドタドタ踏み鳴らしたりする行為は、クラシックコンサートの場合だと拍手なんですよね。
あまりに長い拍手に飽きて拍手をやめる人達、それでも拍手し続ける人達。クッキリ分かれました。

なお、会場内では各所にTVカメラがあって、しつこいぐらいに演奏状況を収録してました。(DVD発売の布石)
とりあえずCDは発売になるみたいですね。

また、本日のプログラムで一番、驚いたのは最後の方の「ハレ晴レユカイ」。
曲の出だしがバラード調で、コレ何だっけ?と思ったのも束の間、第5小節あたりで「ハレ晴レユカイ」って気付いて、「うわっアレンジャー凄ぇ」っていう位に曲が原型留めてなくて、でも、これは間違いなく「ハレ晴レユカイ」だよな。とニヤニヤしながら視聴してました。
しばらくして、皆におなじみのイントロ部分に差し掛かって、周りも「ハレ晴レユカイ」であると認識したみたい。

God knowsが終わった後に全員で一礼>拍手の嵐>会場内の電気が点燈、閉演。

会場内のアナウンスではCD、DVD等のグッズ販売あるって言ったのに。言ったのに。行ってみればプログラムしか売ってなかった。

一番最後に印象に残ってたシーン。

ハルヒ「有希、今夜は楽しかった?」
有希「・・・わりと」